ブリッジルーツの日本・中国・韓国見聞録

【第1回】日・中・韓、新時代の幕開け!

 

弁護士法人Bridge Rootsブリッジルーツ

代表弁護士 橋 本 吉 文


※本記事は亜州ビジネス2012年7月3日第422号に掲載されたものです。
 

1.はじめに

皆様こんにちは。弁護士法人Bridge Rootsブリッジルーツ(略称「BR」)の代表弁護士橋本吉文です。今週から隔週で「ブリッジルーツの日本・中国・韓国見聞録」という表題で連載を開始することになりました。弁護士の橋本、李武哲、大塚陽介、上海事務所顧問の古島忠久がローテーションで、橋本が主に中国関係、李が主に韓国関係、大塚が主に日本関係、古島が主に上海の経済・文化・トピックスについて執筆していきます。第1回目の今回は、BRの簡単な紹介をさせてください。


2.
BRの紹介

BRは、「アジア地域の国際的地位の向上と継続的発展のため、まずは日本、中国、韓国が過去の歴史を乗り越え、政治的・経済的・文化的に親密な関係を構築するための架け橋になる。」という理念の下、2007年5月に設立された弁護士法人です。東京、名古屋、福岡、上海に事務所があり、国内では企業再生、事業承継、M&A、新規ビジネスの構築等、戦略的企業法務を中心とした業務を展開しています。渉外案件では、日本からの中国、韓国進出に関する法的サポートと共に中国、韓国からの日本進出に関する法的サポートを中心に業務を行っています。また、BRには公認会計士・税理士も所属しており、法務・会計・税務一体となったワンストップサービスを提供しております。

日本に進出している中国系企業、韓国系企業の事業戦略、意思決定方法、人材養成ノウハウ等は日本企業とは異なっており、日本企業が学ぶべき点も数多くあります。これらの点についても本連載で徐々に紹介していきます。


3.日・中・韓新時代の幕開け

日本、中国、韓国間には領土問題等の政治的問題も存在していますが、経済的には来年度にも自由貿易協定(FTA)交渉が開始される予定であり、今後ますます経済的緊密性が深まっていくことが予想されます。日本の貿易総額に占める中国の割合は約20%と世界最大で、韓国の割合も約6%で世界3番目です。また、日本の対中輸出額の約7割、対韓輸出では約6割の品目に関税がかかっており、FTAの関税撤廃・削減の効果は大きく、産業界の期待は大です。経済的には来年はまさに「日・中・韓新時代の幕開け」が訪れると思います。

このように日・中・韓の関係が深まっていく時期に、日本、中国、韓国に関する執筆を行えることは大変有意義ですし、BRの設立理念にも沿うものです。各国の法律問題を堅く論じる回もあれば、文化・芸能・時事問題を軽いタッチで紹介する回もあるというバラエティに富んだ連載にし、皆様方に日・中・韓3カ国の政治・経済・法律・文化に対する知見を深めていただきたいと考えておりますので、本連載に是非ご期待ください。

 

以上